英単語学習アプリ「ボキャブ・ラボ」トライアル版の公開

テラ・コ・ラボ制作の最初の電子教材「ボキャブ・ラボ」をトライアル版として公開します。iOS版、Android版が利用可能です。教材の紹介ページはこちらになります。

ボキャブ・ラボは大学受験のための英単語学習アプリですが、語彙力と読解力を強化することで、英語の基礎体力を高めることを目指しています。以下、その基本的なコンセプトについて解説します。

連携する単語カード学習と英文テキスト学習

ボキャブ・ラボの最大の特徴は、単語カード教材と英文テキスト教材を並行して進める点です。
文章を読みながらその中で必要な語彙を習得していくのが理想ですが、実際には、
・必要な英単語を全てカバーする英文集は量が大きくなり現実的でない
・覚えていく単語の順番を最適化出来ない
など、難点があります。
色々と試してみた結果、ボキャブ・ラボは、それぞれは独立のカード教材とテキスト教材を、緩やかに連携(下図)させ並行して学習することにより、相乗効果を高めるという形式になっています。
レベル毎にセットされた単語カード300枚と英文テキスト20文を並行して進め、各レベルを例えば一ヶ月で仕上げていく。この方式では、覚えるべき単語が双方の教材に時間的に隣接して現れます。「このカードの単語は、ちょっと前に読んだ英文のキーワードだったな」とか「直前に勉強した単語が、今日の英文に出てきた」といった体験を繰り返しながら学習していくことになります。

英文テキストと単語カード(同じレベルで覚える語彙)の連携


これはアプリならではの仕組みとも言えます。

自己評価に基づく学習計画

もう一つの大きな特徴は、習得度を自己評価しながら繰り返し学習し仕上げていくシステムです。これは特別なことではなく、多くの受験生はこうした学習スタイルを取っているでしょう。書籍の教材であれば、答え合わせをして問題にチェックを書き込んだりしながら、何周も勉強する事があると思います。
ボキャブ・ラボでは、各カード/テキストについて5段階で評価(習熟度評価 – 下図)し、その記録の一覧を確認しながら次の周回の学習計画を立てる仕組みが用意されています。

習熟度評価

対象を絞り込みながら繰り返し勉強していくのが最も近道になるのと同時に、「自己評価する」こと自体が学習の重要な一部であるという考えに立って、このような方式を採用しています。

ボキャブ・ラボには、CEFRの指標と使用頻度統計を参照し語彙選択をしていること、テキストや例文にWikipedia素材を利用していること、ユーザー・インタフェースの部分でも様々な工夫がされていることなど、他にも多くの特色があります。これらについては、また別途、詳しく解説して行きたいと思います。

トライアル版では、レベル1〜2、600語40英文の提供になりますが、受験勉強のスタートに役立てば嬉しいです。是非、活用して見て下さい。